あれやこれやのうちに、こうして「元朝秘史」攻略サイトを作成した私ですが、実のところ「元朝秘史」以外のシリーズはプレーしたことがありません。
1作目も、2作目の「ジンギスカン」も、4作目の「チンギスハーン」すら未経験です。
***
そんな私ですが、先日帰宅前に古本屋めぐりをしていたとき、ある店でファミコン版「蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン」を見つけました。
値段は180円(箱・説明書なし)。発売から20年近くになるソフトなのでこの廉価なのでしょう。しかし、その近くにあったSFCソフト「くにおのおでん」に1980円も値がつけられていたというのが理解できませんが…
(こういうファミコンカセットの外観画像は、コーエー社、ならびに任天堂の肖像権を侵害するんだろうか?)
買ったのは、値段の安さが第一でした。興味を引いたのはそれだけでなく、裏の店側ラベルの記載事項、この「ジンギスカン」が「スポーツ格闘」のジャンルだということ。
光栄のシミュレーションゲームに、どのように「スポーツ格闘」の要素が盛り込まれているか、というのは私にとって想像しがたいものがありました。その疑問こそ、不意にやりたくなった要因といえるかもしれません。
(こういうラベルの画像も、販売元である中古ゲームチェーンのGEOの肖像権を侵害するんだろうか?)
私のすみかに帰る前に実家(市内)に寄り、私が高校生まで使っていた部屋でファミコン本体を探しました。しかしどこにもありません。
親に聞いたら処分したとのこと。なんということでしょう。
確かに私もスーパーファミコン→プレイステーションと新しいハードを手に入れるにつれ、紅白のボディーに見向きもしなくなったのですが…
***
その翌晩、麻雀牌を転がしながら、面子に「ファミコン本体はないか」と尋ねました。すると、同僚の一人がまだ持っているとのことなので、その話を持ち出したいきさつであるところの「ジンギスカン」について話しました。
中世を舞台としたシミュレーションゲームであること、最終目標が世界制覇であること、オルドコマンドのこと…
なんだか面白そうだということになり、麻雀を切り上げて、同僚宅で「オルド鑑賞大会」、じゃなくって「『ジンギスカン』鑑賞大会」を開くことになりました。
私を含む3名はファミコン世代なので、懐かしさも手伝ったのでしょう。ですが上司(既婚・40代後半)は最初「何がいい年こいてファミコンだよ」とつれない態度でした。しかし結局、最も乗り気になったのもこの人です(アンタもいい年こいて…)。
同僚はニューファミコンを持っていました。ビデオ端子はやはり便利です。旧型だったなら、ビールを給油した上司に「早くやれよ」とどやされたでしょう。
電源をつけ、浮かぶKOEIの赤文字ならぬ白文字。デモ画面をもうちょっと…見たいところですが、顔の赤い上司が「早くヤレよ」とどやしつけてきます。
モンゴル編を選択。レトロゲームの懐かしい画風に我々ファミコン世代は感じ入っていましたが、息子さんのゲームしか知らない上司は「?」という感じでした。
パラメータはとりあえず自動。早速ボルテに仕込んでみました。「元朝秘史」しか知らない私には、このオルドコマンドは非常に淡白なものにうつりました。
しかし私含め、皆が眼をやったのが画面右下の赤いシルエット。ここがもぞもぞと動くのか!?と思ったりしたんですが、そのもうちょっと左上、はらりと衣を脱ぎ捨てた鎖骨美人さんを見るんですね。
私以外の3人に「こんなものか」という顔をされたので、兵力を全てつぎ込んで第5国に進撃。「チンゴ!」さんのところで衝撃を受けたアラン姫にアタック。これには上司ですらさすがに「おおっ」という歓声を上げました。
***
その後私は同僚からファミコン本体を借りて持ち帰り、2・3日かやってみました。
古いゲームながら戦略性の高さ・長期計画の必要性を感じました。出先で能力不足に陥ることが数度ありましたが、そうやって苦しむのもまた一興?
それでも古いゲームだということは否めません。グラフィック、思考速度、プレイ可能国数…どうしても不満が出てしまいそうですが、後発のゲームと比べるのはフェアではないですね。
ただ、20年近くも昔にこれほど面白いゲームがあったというのは驚きです。「蒼き狼」シリーズの深さを感じました。今でもこのシリーズのファンが多くいることに納得しました。
しかし、ゲームの内容よりもどうにも引っかかることがあります。いまだにわかりません。
「スポーツ格闘」の要素とは一体なんなんだ…
…オルド?
( 2005/11/29)