このサイトで取り上げる「蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史」とはどのようなゲーム・ソフトかを説明します。
コーエー社の「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズは、12〜13世紀にかけてモンゴル高原を、そしてユーラシア大陸を席巻した、モンゴル帝国の創始者チンギス=ハーン(ジンギスカン、成吉思汗)の生涯を描く一大スペクタクル歴史シミュレーションゲームです。
さらに、チンギス=ハーンのみならず、同時期を生きた彼のライバルたちや諸国の英雄になりかわってのプレーも可能です。広大な大陸を舞台とした戦略展開を楽しめるシリーズです。
その第3弾「元朝秘史」では、チンギス=ハーンの孫で、有史以来の大帝国・元を築いたフビライ=ハーンの時代でのプレーも可能になりました。
ゲーム・キャラクターとしては、歴史に名を残す、約300人もの多士歳々な面々が登場します。彼らのみを用いるだけでなく、ランダム生成されるキャラクター達があなただけの歴史世界の住人となり、何十年・何百年にもわたってのプレーが可能です。
また、モンゴル騎兵・日本の武士・中国の火砲兵・ヨーロッパの騎士など、全16種の兵科が戦闘フェイズを彩ります。強壮無比な肉体から繰り出される矢が、一斉突撃が、象兵の咆哮が、画面上に表れる数値だけでなく、あなたの心をも震わせるでしょう。
そして、シリーズお馴染みオルド・システム。この作品でも、己が子孫を残すため、己が欲求を満たすために敵国の姫・后を奪い去り、その貞操を散らすことができます。いかに君主として、夫としてふさわしい男であるかが、あなたに問われます。
(過激・露骨な性描写はありません)
全世界を掌中にしたいあなたに、中世の歴史ロマンを感じたいあなたに、あるいはお子様の情操教育としてふさわしい一本、それが、この「蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史」なのです。
(ナンボなんでもこれじゃ美化しすぎだよなあ〜。古いソフトなので、ビジュアル面では最新ソフトに太刀打ちできません)
不倶戴天のメルキト族から妻・ボルテを奪い返した、若き日のチンギス=ハーンことテムジン(鉄木真)。幼き頃からの盟友(アンダ)であり、最大のライバルでもあるジャムカと袂を分かち、「蒼き狼」の末裔は全部族の頂点に立つべく走り出す。
全モンゴルを統一し、大会議(クリルタイ)にて王者に推されたチンギス=ハーン。四駿四狗や優秀な王子たちを従えた彼の前に立ちはだかるものは、代々の宿敵である金か、イスラムの大国ホラズムか、あるいは…
時代は変わり、大元帝国を歴史の中に花開かせたフビライ=ハーン。脈々と流れる「蒼き狼」の血は、ユーラシア大陸をどこまで席巻するのか。海を越えた「黄金の国」の運命は?ヨーロッパに再び馬蹄の音が轟き渡るか?
モンゴル編をクリアーすることで登場するユーザー・シナリオ。同時期に現れたユーラシア各国の英雄たちによる、夢の共演が今始まる。果して世界の頂点に立つ男は…
また、当サイトでは取り扱っておりませんが、PCエンジンスーパーCD−ROM2・メガCDならびにプレイステーション版では、日本編・源氏と平氏との戦いを描いたシナリオがプレーできます。
発売ハード | ソフトの定価 | |
---|---|---|
PC-9801 | ? | 生産中止 (税抜) |
ファミリーコンピュータ | 11,800円 | |
スーパーファミコン | 11,800円 | |
メガドライブ | 11,800円 | |
メガCD | 9,800円 | |
PCエンジンスーパーCD-ROM2 withセーブくん | 9,800円 13,800円 | |
Windows・25周年記念パックvol.6(記念パック製品情報) | 4,500円 | |
プレイステーション(PS版製品情報) | 1,500円 | |
Windows・定番シリーズ(Win版製品情報) | 2,079円 | 発売中 (税込) |
PC98というパソコンは私自身よく知りません。
生産中止の各タイトルの定価は、1994.9.1当時の「光栄商品ご案内」というチラシに記載のものです。
製品情報のリンクは、コーエー社のポータルサイト「GAMECITY」各商品へのものです。
PC98版をWindowsに対応させたものが記念パック収録作品であり、記念パック収録作品をバラ売りしているものが現在発売中のWindows版定番シリーズです(たぶん)。
『元朝秘史』冒頭の文句から始まるテムジン少年物語。約5分。
『元朝秘史』冒頭の文句から始まるチョー簡略版テムジン少年物語。約2分。
コーエー社のロゴマーク、「歴史シミュレーション〜」の表示が出た後は、ゲームのロゴと「PUSH START KEY」が出るのみ。
マルチプレーは4人まで可能。COMの戦略は「好戦的」・「理知的」の2択。
マルチプレーは2人まで。COMの戦略は選べない(「好戦的」か?)。
再開用スロット5つ+ユーザーシナリオ用スロット5つがセーブ可能な「セーブ(ディスク#4).DAT」ファイル(45KBほど)が設けられる。より多くセーブしたければ、ファイル名を変えたり別途フォルダに分けたりする必要がある。
バッテリーバックアップ方式で、セーブは1ヶ所(再開用兼ユーザーシナリオ用)のみ。
バッテリーバックアップ方式で、セーブは2ヶ所(再開用専用)に可能。
サイズはヨコ640×タテ400(単位はピクセル、タイトルバー・メニューバーや枠線は含まず)。
テレビに依る。
1213年冬までにモンゴル編をクリアーすると、その覇者は配下将軍などを構成してデータを登録できる。登録後は、タイトルから「ユーザーシナリオを選ぶ」で、モンゴル統一の翌年から、件のモンゴル王者+鎌倉幕府以下5国家の中からプレーできる。
同様に、モンゴル高原統一時のデータをセーブできるが、スロットが1つのため他のデータを上書きすると消えてしまう。
それでも、ニューゲームでシナリオ4「世界帝国への道」が選択可能になる(ジャムカらで制圧しても、第1国はチンギス・ハーン+四駿四狗のモンゴル帝国になる。また何年に統一しても、スタートは1185年固定)。
モンゴル高原統一時のデータはセーブできない。
ニューゲームでシナリオ4「世界帝国への道」が選択可能になるのはSFC版と同じ。
全47地域/国に固有のグラフィックが用意されている(サイズはヨコ128×タテ64)。
例:トーラ河流域→大幕舎を中心に立ち並ぶ小幕舎群
バルカン→夕景のコンスタンティノープル
相場値の横に、現在本国を訪れている商人がミニチュアキャラで表されている。
固有グラフィックはないが、文化圏ごとの画像が表示される。
本国の商人の所在は戦略画面では確認できない。実際に「商人」コマンドを実行するか、情報コマンドを使うかしなければいけない。本国に政治顧問を置くとターン始めに教えてもらえる。
世界編では、独立して(内乱をおこして)新しく国王となった者の所属文化によって国号が変わる。
例:モンゴル→〜汗国・〜帝国
日本→○△幕府・○△政権・○△執政府
新しく国王となった者の所属文化に関わらず、国号はランダム。
世界編では、独立して(内乱をおこして)新しく国王となった者の所属文化によって、いくつか固定されたものの中からランダムで出るもよう。
例:モンゴル→ウリャンカイ族・ジャライル族など
インド→チャンパー王国・ムガール朝など
セリフに合わせて表情を変えたり、口元をパクパクさせたりする。サイズはヨコ64×タテ80(単位はピクセル)。
一枚絵。
将軍64人・后40人分の顔グラが用意されている。
PC版のうち、将軍7人分の顔グラが汎用のものに換えられている。
PC版のうち、将軍24人分の顔グラが汎用のものに換えられている。
固有顔グラを持つ将軍・后の一覧を別ページに用意しました。→(固有顔グラ一覧)
将軍の顔グラは、モンゴルのものだけ調べてみたところ、512通りと推測。8文化あるので総数4,096通りか(とはいえ、顔グラのベースといえるものは各文化2種類ずつ)。
こちらもモンゴルのみを対象に調べると、一般将軍のものが128通りと思われる。8文化で1,024通り。
かつ、王子専用の顔グラが用意されていて、これが32通り(モンゴル)。王子が生まれる(プレー可能な)国の文化が5つなので計160通り。
合計で1,184通り。こちらの顔グラのベースは一般将軍が4つ+件の王子専用が1つ。
全て全角文字。最大8文字命名可能。
漢字は全角。かな・カナ・英数は半角(濁点つき文字も)。全角5文字分まで。
国王名の先頭2文字+(頼実時義泰忠清綱為道家高氏長親政、で全部か?)から重複なしの2文字。
国王名 | 自動命名の結果 |
---|---|
源実朝 | 源●▲ |
源実朝 | 源実●▲ |
新宮十郎行家 | 新宮●▲ |
うんこ | うん●▲ |
A | A●▲ |
開始したシナリオの国王と同じ苗字+(頼実時義泰忠清綱為道家高氏長親政、で全部か?)から重複なしの2文字。北条時宗の息子に手動命名で「うんこ」と名付けて継がせても、その息子の自動命名は「北条●▲」。
何かにつけてよく喋る。所属文化によってメッセージが変わる場面もある。
喋るのは退却時や交渉コマンド実行時のみ。メッセージは全員同じ。
戦場マップの大きさは、ヨコ16マス×タテ10マス。
戦場マップの大きさは、ヨコ14マス×タテ10マス。
画面は縦向きで、斜めからの俯瞰。戦闘マップの大きさは、ヨコ20マス×タテ18マス。
1部隊の大きさは、ヨコ4マス×タテ2マスに相当。兵士数が100以下・50以下になるにしたがって小さくなっていく。
画面は横向き。戦闘マップの大きさは、ヨコ14マス×タテ20マス。
1部隊の大きさは、ヨコ2マス×タテ4マスに相当。兵士数が減っても部隊の大きさは変わらない。
基本的にはSFC版に準ずるが、兵士数が常に表示されている。
無限。
他の弓兵や火砲兵と同じく、装備率に依存。
画面のほぼ中央にヨコ152×タテ300のオルド画像があり、后の愛情ゲージに応じて変化する。
画像は后1人につき3枚(便宜的に「1.アンタまた来たの画像」、「2.ちょっといいかも画像」、「3.ベッドイン画像」と名付ける)。ボルテ・クラン・8文化の后と、「ベッドイン画像」のみのラッチで計31枚のオルド画像がある。おっぱいの描写に力が入っている。
国王と后の2頭身キャラクターが向かい合っている。后の愛情ゲージに応じて、后キャラが近づいたり離れたりする。
ゲージがMAXまで溜まると、上でいうところの「ベッドイン画像」が画面の中心に出現。画像は計11枚。
基本的にはSFC版と同じだが、画面の中心に出現するのは「ベッドイン画像」ではなく、全員共通の男女が抱擁している画像(PC版で、オルドが成功したときに画面左上に出る画像)。
「アイユーブ朝」が「アイユ−ブ朝(あいゆハイフンぶちょう)」になっている。
戦略画面において、イスラム文化圏で東欧文化圏の曲が流れ、東欧で西欧の曲が流れ、西欧でイスラムの曲が流れる。
戦闘フェイズ時、装備率と訓練度の表示が逆になっている。
第12国:華南の戦場マップで、第11国(日本)の出入国地点に海のマスが割り当てられている(とはいえ、海上でも普通に戦える)。
政治顧問は、城防御度がMAX(100)になっていてもなお投資をしようとする(当然上がらず)。
シナリオ3・ミカエル8世の所属文化が西欧になっている。
第12国:華南の戦場マップで、第11国(日本)の出入国地点に海のマスが割り当てられている(海の上で戦闘フェイズに移っても、部隊の配置ができない→リセット)。