前のページの「そのほか」の項の末に記したように、私のページの内容通りに1185年のユーザーシナリオを作ると、ひどい国パラメータになってしまいます。
私なりに、そのひどい状況からの打開案をいくつか提示したいと思います。
私のセーブデータでは、モンゴル統一者の国情報は以下の表のようになりました。
国名 | 金 | 部隊種類 とその数 | 装備率 | 文化圏 | 気候区分 |
---|---|---|---|---|---|
食糧 | 訓練度 | ||||
人口 | 城防御度 | ||||
モラル値 | − | ||||
モンゴル帝国 | 123 | 軽歩1 短弓3 狩猟2 蒙古6 | 58 | モンゴル | Dw |
1451 | 86 | ||||
3600 | 10 | ||||
55 | − | ||||
ジャダラン帝国 | 144 | 軽歩1 短弓3 狩猟2 蒙古6 | 58 | モンゴル | Dw |
1482 | 86 | ||||
3580 | 10 | ||||
52 | − | ||||
ケレイト帝国 | 139 | 軽歩1 短弓3 狩猟2 蒙古6 | 58 | モンゴル | Dw |
1451 | 83 | ||||
3600 | 10 | ||||
54 | − | ||||
ナイマン帝国 | 144 | 軽歩1 短弓3 狩猟2 蒙古6 | 58 | モンゴル | Dw |
1482 | 86 | ||||
3600 | 10 | ||||
53 | − |
なんともひどいもので、私としてはここでアフターケア案を提示するより、ビフォアーケア案をこしらえたほうがよさそうです。
それはそうとして、以下はモンゴル周辺の5国家の、開始時のデータです。
国名 | 金 | 部隊種類 とその数 | 装備率 | 文化圏 | 気候区分 |
---|---|---|---|---|---|
食糧 | 訓練度 | ||||
人口 | 城防御度 | ||||
モラル値 | − | ||||
第2国: ジュンガリア ジュンガリア諸族 | 354 | 軽歩2 短弓1 狩猟2 | 53 | 中央アジア | Dw |
899 | 66 | ||||
1880 | 8 | ||||
55 | − | ||||
第4国: 遼東 金(属国) | 1132 | 重歩3 槍騎3 | 84 | 中国 | Dw |
1963 | 41 | ||||
2540 | 45 | ||||
53 | − | ||||
第5国: 華北 金(本国) | 2158 | 重歩3 長弓3 投石1 槍騎2 | 98 | 中国 | Cw |
7786 | 32 | ||||
6340 | 81 | ||||
49 | − | ||||
第6国: 甘粛 西夏 | 1122 | 重歩2 槍騎4 | 89 | 中国 | B |
2225 | 64 | ||||
3040 | 60 | ||||
68 | − | ||||
第7国: 高昌 ウイグル王国 | 570 | 短弓2 狩猟4 | 65 | 中央アジア | B |
2003 | 77 | ||||
2100 | 61 | ||||
61 | − |
以上の情報を踏まえた上で、私なりにこの状況をどう打破するかを示していきたいと思います。
1つ目は、他国を脅かさずに己の力のみで再建を目指す方法です。
まず最初に、兵を解雇します。軽歩兵1・短弓兵3・狩猟騎兵2・蒙古騎兵2をバッサリと解雇してしまいましょう。残り兵力は蒙古騎兵の4部隊。年間の支出金額が160に抑えられ、収入を得られる翌年春まで持ちこたえられます。
次に、住民配分を変更しましょう。私のオススメは「街造り:60%、畜産品:40%」です。兵を解雇したので、住民が5200程度となり収入増が期待できます。
後はチョビチョビと施しを与えながら、オルドコマンドや特産品売買、兵の訓練にシコシコと勤しみましょう。しばらくは雌伏のときです。
部隊数が4しかないので、敵国が侵攻してくることがあります。おそらくは南東の華北から、総大将は金の名将完顔福興、2軍団6部隊(槍騎兵2・長弓兵3・重歩兵1か)で、1年目の冬ターン以降になると思います。
しかし待ち構えるはゲーム内最強の蒙古騎兵。プレーヤーの大将はチンギス・ハーンはじめどれもそれなりに強いので、恐れることはありません。しかも、敵は訓練度が低いままやってくると思います。撃破はそれほど困難ではないでしょう。
うまく第1軍団を倒し、相手が持参してきた金をもらってしまいましょう。あわよくば、第2軍団の兵をそっくり接収できるかもしれません。攻められることは、こちらにとっていいことずくめです。
略奪をするにあたっては、事前に考えておかなければならないことが3つあります。
まず「1部隊の編成には金50が必要」についてです。
ゲーム・スタートと同時にさあ略奪だ、と思っても、私のデータでは遠征するのに2部隊しか編成できません。
もっと多くの部隊を組んで遠征に出かけるには、臨時徴税を掛けるのが便利です。大幅な所要体力・モラル値と引き換えに360程度の金が入手できます。ジャムカなら臨時徴税を掛けたターンに、最大10部隊での遠征に出かけられます。他3名ならば翌ターンに最大7部隊で出征できます。
2部隊で行くか、税を搾り取って多くの部隊で行くかは、後の説明に関わってきます。「プレーヤー国王は誰か・どの国に行くか」をふまえた上で、どうするかを決めましょう。
臨時徴税を掛けるのがいやな人は、「春に略奪、夏にも略奪」でOKです。ただ、私はズボラなので、待ち構えるであろう地獄のような補給コマンド連発指示には耐えられなく、そのような選択はあきらめるでしょう。
国王 | 指揮 | コマンド 指示回数 |
---|---|---|
チンギス・ハーン | A | 3回 |
ジャムカ | B | 2回 |
トオリル・ハーン | B | 2回 |
ダヤン・ハーン | C | 1回 |
次は、「プレーヤー国王の指揮パラメータ」です。右表に載せました。
このうち、ダヤン・ハーンは複数軍団で出撃しても略奪の役には立ちません。
最後は「どの国を略奪目標とするか」です。国別に関連情報をまとめました。
なお、略奪金額は経たターンやCOM国の行動内容によって変わることがあります。
国名 | 城マス数 | 城マス略奪金額 | 街マス数 | 街マス略奪金額 | 戦闘 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 2回目 | … | 毎回 | ||||
遼東 | 2 | 113 | 101 | … | 1 | 127〜254 | 不可避 |
高昌 | 2 | 57 | 51 | … | 1 | 105〜210 | 回避可能 |
旨味がないとはいえませんが、この2国よりももっと適した国があります。
ここは臨時徴税を行わず、2軍団2部隊でいけます。2回以上のコマンド指示が可能なチンギス・ジャムカ・トオリル向けです。
国名 | 城マス数 | 城マス略奪金額 | 街マス数 | 街マス略奪金額 | 戦闘 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 2回目 | … | 毎回 | ||||
ジュンガリア | 1 | 35 | 31 | … | 2 | 94〜188 | 回避可能 |
敵と戦うことなく、存分に略奪ができます。
行き/帰りを多めに見積もってそれぞれ5日間とし、残り20日間を略奪に充てるとします。1回略奪して得られる金額を中間値の141とすると、概算で、
141×2×20=5640の金収入となるでしょう。
華北のマップには街マスが1つしかありません。ダヤン・ハーン向けです。城マスへの略奪は、それはそれでライバルを蹴落とせるという意味はあるのですが、ここで説明する略奪の主目的はそこではありません。金を稼ぐことです。
ここに2部隊で攻めると、初期配置は下の図1−a・bのどちらかになります。
運良く図1−aがでるまでやり直す、というやり方もあるかもしれません。また、図1−bの配置でも、運良く守備側第2・3軍団を倒せるかもしれません。
私がオススメするのはリスクを廃した安全確実な方法です。最初のターンに臨時徴税を掛け、6部隊以上で攻めましょう。
国名 | 城マス数 | 城マス略奪金額 | 街マス数 | 街マス略奪金額 | 戦闘 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 2回目 | … | 毎回 | ||||
華北 | 4 | 215 | 194 | … | 1 | 317〜634 | よりけり |
上の図2のように、6部隊以上で攻めかかると、守備側は城Cを中心とした布陣になります。これで戦う必要はなくなりました。攻撃側第2軍団は示威行為のための部隊なので、何もさせずに帰国させましょう。
こちらも先と同じように20日間を略奪期間とし、1回略奪して得られる金額を中間値の476とすると、概算で、
476×20=9520の金収入となるでしょう。
ここも徴税をせずに2軍団2部隊でいけます。チンギス・ジャムカ・トオリル向けですが、どちらかといえばこのゲームに慣れている方向けの略奪地です。
国名 | 城マス数 | 城マス略奪金額 | 街マス数 | 街マス略奪金額 | 戦闘 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 2回目 | … | 毎回 | ||||
甘粛 | 2 | 112 | 101 | … | 2 | 152〜304 | 不可避 |
略奪を行う前に、守備側第2軍団(重歩兵2)を倒す必要があります。無理をせずにチクチクと攻めたてましょう。
同様に20日間を略奪期間とし、1回略奪して得られる金額を中間値の228とすると、概算で、
228×2×20=9120の金収入となるでしょう。
金のないモンゴル高原を捨てるというのも1つのやり方です。前述の通り2部隊の編成しかできないので、事前に臨時徴税を行いましょう。
以下、どこを落とすべきかを説明します。
モンゴル高原と同等の貧しい国を落としたところで、あまり意味がありません。
両者とも気候区分がマイナス面ですが、中国文化圏に属するだけあって経済力の伸びがいいです。兵数6なのでさほど苦ではないでしょう。
近隣最大の兵数9・初期城防御度81を誇る、金の本国です。落とすのが難しい分、恵まれた土地でもあります。
気候区分も文化圏もいいとはいえませんが、なんといってもその魅力はウイグル商人の本拠地だということです。
ヨーロッパまで行ってしまいましょう。略奪し放題の国・イタリアに面し、気候が温暖で、バルカンよりも落としやすいのがこのハンガリーです。
※ジュンガリアを落とす際は、6部隊で遠征し、敵兵を全滅させてください。そうしないと食い扶持が増えてしまい、次のキプチャクに攻めづらくなります。
それぞれ、後釜の領主に四駿四狗らを使う必要はありません。選択画面をキャンセルし、架空将軍を配置しておきましょう。